総合型選抜のメリットは「自分らしさ」が活かせること!推薦入試との違いも
公開日: 2025年2月2日

「あなたのようなタイプには、総合型選抜が向いているかも」
そう担任に言われたけれど、どんなメリットがあるのか分からないと悩んでいませんか?
試験結果で合否が決まる一般選抜とは違い、総合型選抜は特技や資格、部活や課外活動など「生徒一人ひとりの個性や将来性」を総合評価します。
総合型選抜のメリット・デメリットを整理しました。
あなたはいくつ当てはまりますか?
総合型選抜のメリット | ①学力以外の強みや個性が発揮できる |
|---|---|
総合型選抜のデメリット | ①合格基準が明確ではなく、対策が取りづらい |
そうはいっても、
一般選抜や学校推薦型選抜とどう違うの?
総合型選抜は自分に向いているの?
と疑問に思いますよね。
本記事では、総合型選抜のメリット・デメリットを詳しく解説します。

この記事を最後まで読んでいただければ、総合型選抜のメリット・デメリットを完全に理解し、自分に最適な受験方法を判断できます。
ぜひ参考にしてください。

1.あなたはいくつ当てはまる?総合型選抜のメリット8選

総合型選抜には、以下8つのメリットがあります。
あなたが学力以外にも自己アピールできるものを持っているなら、総合型選抜は大学合格への大きなチャンスとなるかもしれません。
【総合型選抜のメリット】
学力以外の強みや個性が発揮できる
模試の偏差値以上の大学に挑戦できる
一般選抜より受験が早く終わる
大学によっては一般選抜より倍率が低い場合もある
落ちても一般選抜に切り替えられるためチャンスが増える
クラブ活動や課外活動など学力以外の特技や実績もアピールできる
併願可の大学なら合格のチャンスが増える
学校長からの推薦がなくても受験できる
以下に詳しく解説していきますので、自分に合う受験方法かチェックしてみましょう。
1-1. メリット①:学力以外の強みや個性が発揮できる
総合型選抜の1つ目のメリットは「学力以外の強みや個性が発揮できること」です。
総合型選抜では、アドミッション・ポリシー(各大学が掲げる教育理念や求める学生像を示した指針のこと)にマッチしていることが重要なため、学力だけではなく「個性」や「強み」を評価対象とします。
学力がメインの一般選抜と違い、自分らしさを存分にアピールできるのが総合型選抜の特徴です。

上記のように、特技や資格、課外活動などが総合評価されます。
また、総合型選抜は「自分のやりたいことが明確」で「その目標に向かって努力してきた実績」がある人に向いているため、それらを踏まえてアピールすることで志望校からの評価が得られるでしょう。
学力以外の要素が強みとなり、自分に合った大学に進学するチャンスが広がるのが総合型選抜の大きな特徴です。
1-2. メリット②:模試の偏差値以上の大学に挑戦できる
総合型選抜の2つ目のメリットは「模試の偏差値以上の大学に挑戦できること」です。
多くの大学が評定平均の基準を設けているため、模試の偏差値がE判定でも、評定平均が志望大学の基準を満たしていれば合格の可能性が広がります。
評定平均とは |
|---|
高校1年から出願までの間の全科目の5段階評価の成績を足し、それを科目数で割った数 |
単なるテストの点数だけでなく、出席率や授業への取り組む姿勢なども加点ポイントになります。日ごろの勉強をしっかりやることでチャンスが広がります。
加えて総合型選抜では、受験生がこれまでの経験から得た学びや、そこから生まれた将来実現したいビジョンを具体的に伝えることが求められます。偏差値では測れない「人間力」や「可能性」が評価の対象になるのです。
そのため、模試の結果では届かない大学であっても、特別な課外活動やユニークなプロジェクト経験が評価されれば、合格につながる可能性があります。
1-3. メリット③:一般選抜より受験が早く終わる
総合型選抜の3つ目のメリットは「一般選抜より受験が早く終わること」です。
総合型選抜は、早ければ11月に合否結果がでます。
合格すれば年明け以降の高校生活を有意義に過ごすことができるのです。
例えば、残りの高校生活で大学での学びに備えた準備を進めたり、新しい趣味の挑戦に時間を割くことができます。
早期合格による精神的な余裕が生まれることも大きな魅力と言えるでしょう。
1-4. メリット④:大学によっては一般選抜より倍率が低い場合もある
総合型選抜の4つ目のメリットは「大学によっては一般選抜より倍率が低い場合もあること」です。
総合型選抜と一般選抜の合格倍率を比較してみてみましょう。
受験方法 | 国公立の合格倍率 | 私立の合格倍率 |
|---|---|---|
総合型選抜 | 2.9倍 | 1.7倍 |
一般選抜 | 2.7倍 | 2.5倍 |
参考:文部科学省「令和6年度国公私立大学入学者選抜実施状況」を元に作成
令和6年度における総合型選抜の倍率は、国公立で2.9倍、私立で1.7倍でした。

参考:文部科学省「令和6年度国公私立大学入学者選抜実施状況」を元に作成
私立だけ見ると、総合型選抜の方が倍率が低く、狙いやすいといえます。
なぜなら、全国の受験生が対象となる一般選抜に比べ、特定のスキルや経験を持つ学生を対象としているため、受験する層が限定されるためです。
例えば、亜細亜大学の経済学部データサイエンス学科では、2024年度の総合型選抜の倍率が1.2でした。それに対し、一般選抜の倍率は1.8~2.4と高いです。(※選抜方式によって倍率が異なります)
データサイエンス学科は、経営学を基盤としたDX人材の育成を目指し、エンジニアとしての専門スキル以外にも幅広く学べるところが人気の理由のひとつです。データ分析やアプリ開発に興味がある人は、自分の強みを発揮しやすい環境といえるでしょう。
このように、倍率が低いものの魅力的な大学や学部も多くあるので、自分の強みにあった志望校を見つけることが重要です。
1-5. メリット⑤:落ちても一般選抜に切り替えられるためチャンスが増える
総合型選抜の5つ目のメリットは「落ちても一般選抜に切り替えられるためチャンスが増えること」です。
総合型選抜の合否結果は11月頃にでるので、もし総合型選抜で不合格になったとしても、一般選抜で受験できます。つまり、受験におけるリスクを最小限に抑えることができるのです。
すでに一度試験を経験しているため、一般選抜当日のプレッシャーは周囲に比べると低く、リラックスして試験に望めるところもメリットの一つです。

1-6. メリット⑥:クラブ活動や課外活動など学力以外の特技や実績もアピールできる
総合型選抜の6つ目のメリットは「クラブ活動や課外活動など学力以外の特技や実績もアピールできること」です。
総合型選抜では、あなたのこれまでの努力や成果を総合的に評価してもらえます。
多くの大学が総合型選抜で重視するのは、受験生の「人間性」や「可能性」です。クラブ活動を通じて培ったリーダーシップやチームワーク、ボランティア活動での社会貢献など、学力試験では見えない側面が評価対象となるからです。
【総合型選抜でアピールできる例】
運動部で全国大会に出場した経験
文化部で独自の研究を行った実績
ボランティア活動での貢献
資格取得
このように、学力以外の特技や実績を活かして自己アピールができる総合型選抜は、多彩な経験を持つ受験生にとって有利な選抜方式なのです。
1-7. メリット⑦:併願可の大学なら合格のチャンスが増える
総合型選抜の7つ目のメリットは「併願可の大学なら合格のチャンスが増えること」です。
総合型選抜は、一般選抜と日程が異なることが多いため、併願することができます。
これにより、複数の大学に挑戦することで合格の可能性が上がります。また、併願先の大学の選抜基準が異なるため、1校に不合格となっても他の大学で合格する可能性が残ります。
このように、併願を活用することで選択肢が広がり、納得のいく進路選択が可能になります。
1-8. メリット⑧:学校長からの推薦がなくても受験できる
総合型選抜の8つ目のメリットは「学校長からの推薦がなくても受験できること」です。
従来の推薦入試では必須だった学校長の推薦状が、総合型選抜では不要です。そのため、より主体的な受験が可能になります。
学校の評定平均値が基準に満たない場合でも、自分の意志で受験校を選び、チャレンジすることができるのです。
学校内での推薦枠の競争を避け、自分の求める大学を選べるのが、総合型選抜の最大のメリットと言えます。
2.最低限おさえておきたい!総合型選抜のデメリット4選

総合型選抜には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。
【総合型選抜のデメリット】
合格基準が明確ではなく、対策が取りづらい
入学後に学力レベルの高さについていけなくなる可能性がある
万が一に備え、一般選抜の対策も同時に進める必要がある
専願受験が必須の大学も多い
以下に詳しく解説していきますので、メリットと比較して総合型選抜を選ぶべきか判断しましょう。
2-1. デメリット①合格基準が明確ではなく、対策が取りづらい
総合型選抜の1つ目のデメリットは「合格基準が明確ではなく、対策が取りづらいこと」です。
総合型選抜は合格基準が曖昧な場合が多く、具体的な対策が立てにくいです。
なぜなら、一般選抜のような明確な点数基準がなく、合否判定が多面的な評価に基づいて行われるためです。
例えば、面接での受け答えや提出書類の内容が、どの程度評価に影響するのか具体的な基準が示されないことが多く、受験生は手探りで準備を進めることになります。
そのため、総合型選抜のノウハウを熟知している担任教師や塾講師など、専門知識を持つ人のサポートが必要になります。


2-2. デメリット②入学後に学力レベルの高さについていけなくなる可能性がある
総合型選抜の2つ目のデメリットは「入学後に学力レベルの高さについていけなくなる可能性があること」です。
総合型選抜は学力以外の要素が評価基準となるため、一般選抜で合格した学生と学力に差が出る場合があります。
例えば、理系学部では高度な数学や理科の知識が必要となりますが、それらの学力が不足したまま入学すると、授業についていけなくなる可能性があります。これが精神的なプレッシャーとなる場合も……。
このため、塾や自主学習などを取り入れながら、継続的な学習が必要不可欠となります。
入学後に求められる学力や適応能力についても十分に考慮しておきましょう。
2-3. デメリット③万が一に備え、一般選抜の対策も同時に進める必要がある
総合型選抜の3つ目のデメリットは「万が一に備え、一般選抜の対策も同時に進める必要があること」です。
総合型選抜で不合格だった場合のリスクに備えて、一般選抜の準備も進める必要があります。
面接対策や志望理由書の作成に時間を取られながらも、共通テストの勉強も怠るわけにはいきません。
この状態が、受験生にとって大きな時間的・精神的負担となることがあります。
スケジュール調整や体力面、精神面での負担が増えるため、総合型選抜の知識を持つプロのサポートがあると安心して受験対策を進めていけるでしょう。

2-4. デメリット④専願受験が必須の大学も多い
総合型選抜の4つ目のデメリットは「専願受験が必須の大学も多いこと」です。
専願制の受験制度を採用している大学があるため、慎重に大学を選ぶ必要があります。
専願制とは、合格した場合に必ずその大学に入学することを約束する制度です。例えば、ある大学の総合型選抜に合格した場合は、他大学を受験することができず、入学を辞退することもできません。
このため、他の大学への挑戦のチャンスが失われる可能性があります。
第1志望の大学に絞るか、他の可能性を残すかなど、慎重に志望校を選びましょう。
3.【結論】総合型選別に向いている人の特徴

以下のような人が、総合型選抜に向いています。あなたはいくつ当てはまりますか?
【総合型選抜に向いている人】
自己表現が得意な人
課外活動や部活動での実績がある人
コミュニケーション能力が高い人
学力だけじゃなく「総合力」で勝負したい人
自己分析や計画立案が得意な人
受験対策に十分な時間を確保できる人
このように、総合型選抜に向いている人は、自分の得意分野を明確化でき努力できるタイプです。
また、自分の将来像が明確であり、実現に向けて実績を積み重ねてきた人も向いています。
例えば、高校時代に地域活動でリーダーシップを発揮した人は、志望理由書や面接でしっかりとストーリーを語ることができるため、合格の可能性が高まります。
総合型選抜は、自分の個性や強みを活かし、明確な将来の目標を持つ人に適した選抜方式なのです。
4.総合型選抜を本気で目指すなら専門家のアドバイスが有効!

総合型選抜で合格するためには、総合型選抜のノウハウを熟知している専門家のアドバイスを受けることが重要です。
なぜなら、総合型選抜には明確な正解がないため、一般選抜より対策しづらいからです。
やみくもに対策しても効率が悪いため、高校側がバックアップしてくれるならフル活用しましょう。
しかし、学校側は推薦入試を重視している可能性が高く、総合型選抜のノウハウを持っていないかもしれません。
そんなときは、総合型選抜のノウハウを持つ塾講師などから具体的なアドバイスを受けることで、合格率を各段に高めることができます!
より説得力のある内容に仕上げることができますし、的確なサポートが合格への近道となります。
5.まとめ~自分のやりたいことを将来に繋げるために、総合型選抜を選ぼう~

総合型選抜は、学力以外の強みをアピールでき、自分らしさを活かせるのがメリットです。
苦手科目も勉強しなければならない一般選抜と異なり、得意分野を活かすことを考えていくため、受験対策期間が苦と感じにくいです。
また、学校長の推薦が不要で、学校内の推薦枠を争う必要がないので、自分のやりたいことのために全力投球できます。合格すれば年明け頃から残りの高校生活を楽しむこともできるでしょう。
総合型選抜は、自分らしさを活かしながら、将来の目標に向かって進むための理想的な進路選択となるのです。
自分のやりたいことを明確にし、それを実現する大学生活への第一歩を踏み出しましょう。
