総合型選抜の小論文対策完全ガイド|最短2ヶ月で合格可能性を高める方法
公開日: 2025年3月1日

「総合型選抜の小論文対策、何から手をつけたらいいの?」
「どんなテーマが出る?事前準備ってどうすればいいの?」
「限られた時間で高得点を取るための秘訣は?」
こんな不安はありませんか?
総合型選抜において大学全体の約23%が小論文を試験内容として取り入れています。
総合型選抜の小論文では「受験生の自ら考える力」を持っているかを見られます。
なぜなら大学では自分の興味のある分野で「問い」を立て「研究」し、その成果を「論文」で発表しなくてはなりません。
その基本的な力が身についているかを判断し合否を決める材料として、小論文は重要です。
しかし高校生で小論文を書く機会はあまりないため「どんな準備をしたら良いのか」悩む人も多いのではないでしょうか。
本記事では、総合型選抜の小論文対策について以下の内容で徹底解説していきます。

この記事を最後までお読みいただくと「総合型選抜の小論文対策で何をすべきか」が具体的に分かり、志望校合格のための小論文対策をすぐに始めることができます。
ぜひ最後までお読みください。

1.【総合型選抜】小論文対策は最低2ヶ月必要!対策に時間がかかる理由

一般的に小論文対策には「最低2ヶ月」が必要です。理由は、基本の型を学び、繰り返し練習してブラッシュアップすることが必要だからです。
フェーズ | 内容 | 必要な期間 |
小論文を練習する前の準備段階 | 小論文を書く基礎を身につける | 「小論文を実際に書く」も含めて1週間〜 |
小論文を実際に書いてみる段階 | 実際に小論文を1本書いてみる | |
小論文を書いた後の振り返り段階 | 繰り返し小論文を書き、添削→ブラッシュアップする | 1ヶ月半〜 |

とくに時間がかかるのは「繰り返し小論文を書き、ブラッシュアップする」パートです。
ある総合型専門塾によると「総合型選抜の入試までに50題解いて落ちた人はいない」と言われています。
仮に1日1題小論文を執筆したとしても、このパートだけで1ヶ月半はかかってしまいます。
そのため「総合型選抜の対策には最低2ヶ月は必要」と言えます。
ただし本をたくさん読んできた人は「論理的な文章展開に慣れている」「文字を書くこと・読むことへの抵抗が少ない(むしろ得意)」ため、より勉強期間を短縮できる可能性があります。
2.【総合型選抜】小論文対策5ステップ

総合型選抜の小論文対策には大きく分けて以下の5つのステップがあります。
それぞれ順番に解説していきます。

2-1. ステップ1. 基本的な小論文の出題形式を学ぶ
まずはじめのステップは「基本的な小論文の出題形式を学ぶ」ことです。
一般的な小論文の出題形式には、以下の3パターンがあります。
出題形式 | 詳細 |
課題論述型 | 特定のテーマや課題に対して自分の意見や考えを論じる形式 |
文章読解型 | 提示された文章・資料を読んで理解し、指定されたテーマについて論じる形式 |
データ分析型 | 提示された数字データ(統計・グラフなど)を読み取り、その内容を分析し、自分の考えや意見を述べる形式 |
主にはこの3つのパターンで出題されます。
これらのパターンを理解し「ステップ4:実際に小論文を書いてみる・ステップ5:添削指導を受け、繰り返し練習する」を実践することで小論文をより良いものにできます。
さらに、これらの出題形式とは別に、その内容にも2パターンあります。

実際に出題されやすいテーマや学部別頻出テーマについては、後ほど「学部別の小論文の傾向と対策」にて詳しく解説します。
2-2. ステップ2. 志望校の出題傾向を把握する
次のステップは「志望校の出題傾向を把握すること」です。
先ほど「ステップ1:基本的な小論文の出題形式を学ぶ」でお伝えしたように、出題形式には3つ・テーマには2つのパターンがあります。
しかし、志望校・学部によってどの出題形式・テーマを好んで出題するのかは以下のように異なります。
大学・学部 | 過去出題の小論文のテーマ |
私立教育学部 | 食育に関するデータを分析し、特徴と考察を述べる。 |
私立社会学部 | 芸術が人間に与える影響を説明する文を要約し,人間の創造性について意見を書く。 |
私立政治経済学部 | 格差拡大に関する2つの文と図より、所得格差における功罪などを書く。 |
自分が志望する大学・学部がどのような問題を過去に出題しているのかを把握し、出題傾向から対策を立てるべきテーマ・出題形式を確認しましょう。
2-3. ステップ3.論理的な構成を理解する
ステップ3は「論理的な構成を理解する」ことです。
冒頭で「総合型選抜の小論文では『受験生が論文を書くための基本的な力』を持っているかを見られる」とお伝えしました。
今までみなさんが書いてきた「作文」と「論文」で求められるものは以下のように異なります。
作文 | 論文(小論文) | |
内容 | 自分の思ったこと・感じたことを自由に表現した文章 | テーマに沿って自分の考えを論理的に書いた文章 |
求められるもの | オリジナリティ | 根拠に基づいた論理的な記述 |
テーマ | 基本的には自由 | 与えられたテーマについて論じる |
論理展開 | 起承転結 | 序論・本論・結論 |
同じ文章でも、作文と論文(小論文)ではこのように大きな違いがあります。
この違いを理解して、小論文に求められる「論理的な構成」で本番の小論文でも執筆する必要があります。
書き方のコツについて、詳しくは「小論文の基本構成・書き方のコツ」で解説します。
2-4. ステップ4. 実際に小論文を書いてみる
ここまで「基本の小論文出題形式」「志望校の出題傾向」「小論文の論理構成」を学んだら、次は実際に小論文を書いてみましょう。
基本を学んでいても、実際に小論文を書き出すと「アイデアが浮かばない」「この書き方で大丈夫かな」と不安が出てくるかもしれません。
まずは書いてみることで「自分に足りないもの」「より強化すべきポイント」を理解できるので、ステップ1〜3まで出来たらすぐに1本書いてみましょう。
2-5. ステップ5. 添削指導を受け、繰り返し練習する
最後のステップは「添削指導を受け、繰り返し練習する」ことです。
小論文で最も大切なことは「根拠に基づき論理的にテーマについて述べられているか」です。
自分では論理的に書けていると思っていても、第三者からすると「分かりづらいポイント」があるかもしれません。

3.小論文の基本構成・書き方のコツ

ここまで小論文を書くために必要な6つのステップをご紹介しました。
その中でも特に重要な「ステップ3:論理的な構成を理解する」をより詳しく解説するため、小論文で求められる構成や文章の書き方について解説します。
また本番で小論文を書く試験方式の場合、制限時間が設けられます。
限られた時間の中で求められている内容を書き上げることができないと、減点されてしまいます。
制限時間内に問いに対する答えをしっかりと書き上げ、合格するためのタイムマネジメントも合わせて紹介します。
3-1. 小論文の基本構成:序論・本論・結論
まず、小論文の基本構成は「序論」「本論」「結論」の3部構成です。
序論 | テーマに対する自分の意見を記載するパート | 全体の2割 |
本論 | 自分の意見を裏付ける根拠を記載するパート | 全体の5割 |
結論 | 自分の意見を結論づけるパート | 全体の3割 |
もっとも重要な部分は「序論」です。
序論で問われているテーマに対し「私はこう考える」「私の意見は〜である」と述べることで、読者に「小論文の方向性」をはっきりと示すことができます。
例えば以下の例では、冒頭に結論を述べているので、テーマに対して明確に答えられており、分かりやすい小論文になっています。
テーマ:地球温暖化や海面上昇による島の消滅など、環境問題が話題になっています。
私たち個人の責任や何をすべきかを述べなさい。
【序論】テーマに対する自分の意見を書く
環境問題に対する私たちの責任は非常に重いです。
そのため一人一人が①再生可能エネルギーを積極的に活用する・②電気自動車を活用する取り組みを行うべきだと考えます。
【本論】自分の意見を裏付ける根拠を書く
環境問題は私たちが行ってきた工業化によって引き起こされました。
現代では多くの乗り物が走り、地球温暖化の原因になるCO2が生み出されています。
日本におけるCO2排出量は世界第6位です。
特に自動車による排気ガスや、火力発電によるCO2排出量が大きな影響を及ぼしています。
そのため私たちが普段生活している中で使用するものに気を配り、環境を保護することが大事です。
まず太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーを使用することで、環境を害する物質を生み出さずに、日々のエネルギーを賄うことができます。
また電気自動車を活用する取り組みを積極的に推進することも大切です。
これについては個人で積極的に電気自動車を購入することと同様に、「電気自動車の購入補助」「充電スポットを増設」など、政府が取り組むことも重要です。
【結論】自分の意見を結論づけるパート
環境問題に対する個人の責任は大きく、私たちは再生可能エネルギーの利用・電気自動車の活用を通じて取り組む必要があります。
これらの努力を続けることで地球温暖化等の環境問題の進行を緩やかにし、次の世代に健康な地球を残すことが可能です。
このように自分の意見を最初に伝え、その後その意見を補強する根拠や具体を述べ、最後に自分の結論を改めて述べることで主張がわかりやすく読者に伝わります。
3-2. 読み手に伝わる!論理的な文章の書き方
次は「論理的でわかりやすい文章の書き方」を詳しくみていきましょう。

一文は60字以内におさめる
一文が長くなると「何を伝えたいのか」がわかりづらくなります。
接続詞を活用して、一文を短く区切るようにしましょう。
オノマトペや略語を使用しない
オノマトペとは「擬態語(コツコツ・テキパキ)」「擬声語(ワンワン)」「擬音語(ドンドン)」などを指します。
これらの言葉は主観的な言葉なので、できる限り「何がどうなったか」を明確に書きましょう。
また、略語も読者にとってわかりづらいです。
例えば、スマホ→スマートフォン・部活→部活動のように正式名称で書きましょう。
構成メモを作成して自分の考えを整理する
いきなり文章を書き始めると、何が言いたいのかわかりにくい文章になることがあります。
まず序論・本論・結論で何を書きたいのかを箇条書きで簡単に書き、文章構成を練ってから書くようにしましょう。
3-3. 時間内に書き上げるためタイムマネジメント
先ほどお伝えしたように、試験本番で小論文を課せられる試験方式の場合は時間制限があります。
上記の内容を理解していても、時間内に書き上げられなければ大幅に減点され、合格が遠のくかもしれません。
以下のタイムスケジュールで小論文を仕上げると、時間内に書き上げることができます。
※小論文の制限時間が1時間とする

ただし問題形式によっては多少配分が変わってくる可能性があります。
例えば文章読解型・データ分析型の場合、課題文やデータをまず読み解いて理解する時間がより必要かもしれません。
上記の目安を参考にしつつ、自分の志望校の出題傾向に合わせてタイムマネジメントを行いましょう。
4. 学部別の小論文の傾向と対策

ここまで、どの大学・学部にも必須の「小論文の基本」をお伝えしてきました。
この章では小論文の頻出テーマ5と、志望学部別押さえておくべきテーマ例をご紹介します。
小論文の基本と合わせてテーマを事前に理解しておくことで「小論文を書く上での背景知識」を身につけることができます。
読んでみて分からないテーマがあれば、事前に関連する本や新聞の記事を読んでおくことをオススメします。
4-1. 【学部共通】頻出テーマ5選
まずどの学部でも共通してよく出題されるテーマ5つをご紹介します。

とくに2024年度入試では「生成AI」に関する問題が多く出題されました。
主に「生成AIと共存するための課題」が問われました。
ChatGPTを活用したことがない・何かわからない人は、必ず実際に使ってみたり、関連のニュースをチェックするようにしましょう。
4-2. 学部別押さえておくべきテーマ例
次に、学部別に押さえておくべきテーマについてご紹介します。
経済・経営学部
TPP(自由貿易協定)
高齢社会とGDP(経済成長)
教育格差と経済格差
ベーシックインカム(とくにメリット・デメリット)
人文・教育学部
ICT教育
教員の働く環境(部活動・残業など)
地元の産業・文化(田舎での働き方・ゴミ処理など)
法学部
政治と法律の関連性
憲法問題(プライバシー権と監視カメラなど)
気候変動や海洋試験の活用に伴う国際法
国際・外国語各部
LGBTQ、性的マイノリティ
異文化コミュニケーションで必要なこと
言語文化の多様性(例:EUでの言語の非統一)
学部ごとによく出るテーマはありますが、どれも先ほど紹介した「頻出テーマ5選」と関連しています。
まずは頻出テーマ5選を理解し、その上で自分の志望学部に合わせたより具体的な対策をしましょう。
5.まとめ〜総合型選抜の小論文対策は最短2ヶ月!何度もブラッシュアップして合格を目指そう!〜

本記事では総合型選抜の小論文対策について紹介しました。
結論、総合型選抜の小論文対策には最低2ヶ月必要です。
ただし普段から本を読んだり、文章を書く習慣がある場合は、より短い期間で対策することも可能です。
そして総合型選抜の小論文対策は以下のステップで進めることをオススメしています。

そしてステップ3の「論理的な構成」については、以下のポイント・書き方を意識することが大切です。
小論文の基本構成は3部:序論、本論、結論
論理的な文章を書くには
①1分を60字以内
②略語・オノマトペを使わない
③構成メモを書く
タイムマネジメントのコツ(制限時間に対する時間配分)
問題文を読んで考えをまとめる(25%)
執筆する(60%)
見直しする(15%)
また、よく聞かれるテーマについても押さえることが大切です。
少子高齢化
グローバル社会
情報社会
多様性
格差
学部ごとの頻出テーマもこれらに関連していることが多いので、まずは上記5つのテーマを押さえましょう。
最後に、小論文は何度も書いて添削してもらい、ブラッシュアップすることが大切です。
「学校の先生は忙しそうで何度も頼めない」
「小論文の専門知識がある先生からアドバイスをもらいたい」
そんな学生には「総合型選抜専門塾ココミット」がオススメです。

まずは無料受験相談から気軽にお問い合わせください。
あなただけの「受験戦略」を一緒に立てましょう!
